遅すぎた時間

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教頭にも罵倒浴びせる春日野女王様 間違った、春日野先生! 「ハアハア、春日野先生!もっともっと」 てか教頭先生のやつ生徒の前で発情しだしたぞ! ったくいい年したおっさんが。 ふと時計に目をやる。 休み時間が始まってからまだ1分ちょいしか経っていない。 皆もこんなに時間が長く感じるのだろうか? 遅れたが俺のフルの自己紹介をしよう。 俺の名前は遅咲つばさ。 ごく一般の高校二年生だ。 遅咲なんて苗字だし恋愛の花が咲くのも遅いのだろうか? つまり非リア充だ。 特徴というか体質というか何故か体感したはずの時間が現実には反映されていないことだろうか? 例えば俺が時速10キロで自転車を漕いだとする。 実際10キロの地点まで行った時に普通なら1時間という時間が経過するはずだ。 しかし何故か20分しか経ってない場合がある。 もちろん漕ぐ速度は変えていない。 とまあ自分でもよくわからん体質? 能力?みたいのがある。 ぶっちゃけ迷惑している。 まるで自分だけ違う時間で生きている感じがすきじゃない。 しかもこの体質、まわりにまで影響を与えることもあるから困りものだ。 さてここまで心の中で語ったところで再び時計を見てみよう。 案の定1分どころか30秒も経っていなかった。 俺は一生こんな感じなのかな? 「全くあなた達にはプライドとかないんですか?気持ち悪いです!」 先生の罵倒が聞こえてくる。 なかなか心地良さそうだ。 うん。 決めた。 「先生実は俺も予習してなかったんですー!」 本当はしているが虐められるためにウソをついてみた。 「このゴミ虫どもめーーー!」 響き渡る先生の叫び声???????
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