遅すぎた時間

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~放課後~ 本日も大変長い1日だった。 全ての授業がどれだけ充実していても短く感じることができない。 別に生活に支障などないが、精神的には支障があると言っても過言ではない。 何より退屈で長く感じる授業などは地獄だと言っても間違いないだろう。 「じゃあな、つばさまた明日!」 走って帰って行くクラスメイト 何か急ぐ用でもあるのだろうか? 急ぐという行為が羨ましくもあるが ここは 「おう、明日こそは春日野先生に虐めてもらえるように予習もほどほどにな」 他愛ない言葉をかける 彼は振り返りながら 「わかってるって、だから今からムチのバーゲンセールに行くために急いでんだよ!」 そんなバーゲンセールがあるのかこの世界は? 先生に叩いてもらうためにムチを買うのだろうか? なんか羨ましがったのがバカバカしくも思えたきたが気のせいだろう。 俺はこの後どうしようか? 1 帰る 2 寄り道をする 3 闇の世界の住人となる 自分の頭の中にギャルゲの選択肢のようなものを作ってこの後の予定を立ててみる。 ま、どれを選んでもおそらく時間を持て余すだろう。 いや待て! 四つ目の選択肢を考えることで時間を稼ごう。 それだ。 うーん。 うーーーん。 !! そうだ! 俺もムチのバーゲンに行こう。 今日初めて先生に虐めてもらったが 中々に癖になりそうだからな。 マイムチを持っておくのも紳士の嗜みかもしれない。 ってムチのバーゲンセールなんてどこでやってるんだ? イ◯ン? そんなところでやる訳ないよな? 誰か知ってそうな奴はいないかな? と、教頭が校舎の見回りをしてるのを見つけた。 「???聞いてみるか」 知ってるかもしれないし。 「すいませーん、ちょっとお尋ねしたいことが」 すると 「何かね?私はあまり暇ではないのだが?」 めんどくさそうだ。 「いえ、ムチのバーゲンセールてどこでやってるか知ってますか?て知ってる訳ないですよね。すいません」 俺、何を聞いてんだろ? 「ムチのバーゲンセール? それはまさかM向けグッズ専門店の M BOYSで一カ月に一回開催される イベントのことか?まさか今日だったとは、こうしちゃおれん。 わ、私はこれで失礼する!」 走り去って行く教頭。 店の名前教えてくれて有難いけど ちょっと幻滅した。 でも店の名前がわかれば後はスマホで検索すりゃ大丈夫でしょ。
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