遅すぎた時間

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そうして俺はムチのバーゲンセールに参加し無事に悪魔の尻尾型のムチと特典のボンテージを手に入れることになった。 ぶっちゃけ恥ずかしくてボンテージはもってけないな。 バーゲンにも参加したし今日は結構時間が経っただろうか? スマホを取り出して時間を見る 時刻は夕方の6時半を回ったところだった。 普通今から何かをするには微妙な時間である。 大抵の人は夕食をとり、入浴を済ませ、趣味か何かをして睡眠に入るだろう。 俺の場合はいつ何を始めても遅すぎるということは無いと思うが。 今日は疲れたから家帰って、ご飯食べて、お風呂入って寝るか。 7時に寝て6時くらいに起きれたら幸せだな。 結果を言うと、0時に目が覚めた。 「暇だ」 おまけに目が冴えてやがる。 これ以上は寝れないぞ。 ランニングでもして体力を消費してきたら眠くなるかな? いや待て! 経験時間と消費時間が釣り合わないこの体にランニングは辛すぎる。 ウォーキングに変えよう。 季節は春が過ぎたくらいだ。 寒くもなく暑くもなく丁度いい。 ふらふらして1時間くらい時を消費した。 これが結構辛かった。 ふと右のほうに目をやると うちの学校の制服をきたやつが塀を登ろうとしていた。 あまりに怪しいから思わず声を出して尋ねた。 「おいあんた何してんだ?」 そいつが振り返って言った。 「なんだ凡人か」 と。 いや、まあ確かに一般的な高校生だけど一応変な特殊能力あるから凡人じゃないんじゃないかなーと。 ってよく見ると、振り返ったのは女の子だった。 まあ女子の制服着てたしね。 でも女子が塀を越えようとはしないかなと思ってたのだけど、やっぱ 女子だったね。 しかもすんごい美少女だ。 黒くて長い髪がとてもよく似合っていた。 next cross
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