妖精・八雲ちゃん

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俺はそれから大学時代の先輩や教授に片っ端から連絡した。 いきなりの電話に勿論、断られたが…何人かの反応が違っていたのだ。 「談吾くん、クリスマスケーキがコンビニでも注文出来るの? あのね…もし予算内なら協力してあげられるかも」 「マジですか!」 「カタログとかある?」 「あります、あります!持って行きます!」 朱華(あきか)先輩。 現在は親の都合で育てられない、子供たちの為の施設で働いている。 その朱華先輩が反応してくれたのだ。 「今まではスタッフで作ってたんだけどベテランさんが辞めて、人数が減ったの。 それにアレルギー体質の子供たちも入ったからケーキに悩んでてね」 「アレルギー体質の子供たち用も…コレとか、いかがですか? お値段的にもお得だと思いますよ」
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