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「ありがとう、八雲ちゃん。
1632人目のお願いは叶えて見せる、だから八雲ちゃんはサンタクロースの所に行ってあげなよ!
ニット帽は大した御礼じゃないけど…」
「そんなこと、無いわよ」
我慢していたのだろう。
そのつぶらな瞳から、涙が溢れ出て止まらなくなっている。
「貴方の気持ちが入ってるじゃない!
貴方も、ううん…みんなの気持ちがいっぱい入ってるわよ!」
ニコニコと涙を流しながら微笑んで、八雲ちゃんはニット帽を被ってくれた。
おでこの輝きは少し減ったが…暖かい輝きに包まれて、八雲ちゃんが最高に素敵に見えたのは夢じゃない。
「1632人目の談吾くん、キミのお願いは叶ったわ。
じゃあアタシはサンタクロース専属妖精に戻ります、ありがとうね!」
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