11人が本棚に入れています
本棚に追加
「談吾(だんご)君、ちょっと良いかなあ?」
「またッスか…例のアレの時給ですかね。
まあやれるだけやってみますけど、分かりませんよどーなるかは」
淡々としたオレの反応に千冬さんの笑顔が引きつった。
ココはセブソイレブソ、コンビニ最大手の田舎の店舗…である。
暗黙の了解ではあるが俺達バイトはクリスマスケーキやチキンを最低1つ、2000円以上は買わなければならないのだ。
「談吾ちゃんの御家族はケーキ食べないね」
「妹がアレルギーで無理なんです。
玉子と小麦粉に、強い反応が出てしまったんで…」
「あ、あのさ…アレルギー対応も今年から特別予約可能なのよ。
お客様からリクエストがあったみたい」
千冬さんが胸を張って見せた。
最初のコメントを投稿しよう!