ソレはいきなり到来した。

3/6
前へ
/19ページ
次へ
「談吾(だんご)君、ちょっと良いかなあ?」 「またッスか…例のアレの時給ですかね。 まあやれるだけやってみますけど、分かりませんよどーなるかは」 淡々としたオレの反応に千冬さんの笑顔が引きつった。 ココはセブソイレブソ、コンビニ最大手の田舎の店舗…である。 暗黙の了解ではあるが俺達バイトはクリスマスケーキやチキンを最低1つ、2000円以上は買わなければならないのだ。 「談吾ちゃんの御家族はケーキ食べないね」 「妹がアレルギーで無理なんです。 玉子と小麦粉に、強い反応が出てしまったんで…」 「あ、あのさ…アレルギー対応も今年から特別予約可能なのよ。 お客様からリクエストがあったみたい」 千冬さんが胸を張って見せた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加