第10章 コートの下

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うまく言って 僕を部屋へ連れ帰った律は 「おまえはモデルだぞ?モデルは与えられたものを着るんだ」 もっともらしくうそぶくと。 「いやだってばっ……」 「ほら。手も貸せ」 「やめてっ……」 両の手首にも 手錠を思わせる革の手枷を嵌めた。 「鏡の前に座れ」 「……」 言うことを聞かないと 鋭く頬を打ち 「鏡の前に座れ」 再び命じる。
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