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★ 上京を最優先にした結果
大人しく、この地方都市で勤務し、穏やかな
人生を送ればよいものを、「叔父さん」つまり「彼」、
いや、「彼」つまり「叔父さん」は、世界に羽ばたきたくなった
ようである。
しかも、「彼」は何故か、公務員時代、と言っても
たかだか 4年間の短い期間なのだが、早朝に
出社?とは言わず、出勤し、8時半の勤務開始までの
1時間、NHKの外国語講座を3っ聴いて、
何としても、「外国語」をマスターすると
意気込んだらしい。
具体的には、英語、ドイツ語、そして、今でこそ
経済大国として「永い眠りから覚醒した」
昇り竜「中国」の「歌うような」中国語である。
勿論、いくらなんでも、ロシアの文豪 レフ・トルストイ
でもない「彼」が、そんな無茶な挑戦で成果を上げるほど、
「天賦の才」には恵まれていなかったことは間違いない。
本人は、今でも、「才能より努力」が人生の信念なので、
兎に角、粘った。
そして、有ろうことか、人も羨む「国家公務員」と言う
「超安定」の生活を捨て、海外「遊学」を
目論む。
(続)
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