★ 叔父さんの思考は、「宇宙とミクロのごっちゃ混ぜ」 !

13/52
前へ
/55ページ
次へ
★ 上京を最優先にした結果 大人しく、この地方都市で勤務し、穏やかな 人生を送ればよいものを、「叔父さん」つまり「彼」、 いや、「彼」つまり「叔父さん」は、世界に羽ばたきたくなった ようである。 しかも、「彼」は何故か、公務員時代、と言っても たかだか 4年間の短い期間なのだが、早朝に 出社?とは言わず、出勤し、8時半の勤務開始までの 1時間、NHKの外国語講座を3っ聴いて、 何としても、「外国語」をマスターすると 意気込んだらしい。 具体的には、英語、ドイツ語、そして、今でこそ 経済大国として「永い眠りから覚醒した」 昇り竜「中国」の「歌うような」中国語である。 勿論、いくらなんでも、ロシアの文豪 レフ・トルストイ でもない「彼」が、そんな無茶な挑戦で成果を上げるほど、 「天賦の才」には恵まれていなかったことは間違いない。 本人は、今でも、「才能より努力」が人生の信念なので、 兎に角、粘った。 そして、有ろうことか、人も羨む「国家公務員」と言う 「超安定」の生活を捨て、海外「遊学」を 目論む。 (続)
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加