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★ 山手線で、叔父さんは2度、ベトナム人と中国人の若者に
席を譲られた、と 興奮 !
やや、誇張癖のあるこの叔父さん、
「日本は、道徳観では世界の発展途上国」と力む。
東京の電車で、「老人優先、妊婦さん優先などの絵」が
無視されていることに、日ごろから心を痛めている叔父さん。
何と、先週、2日間、続けざま、「さっと、席を譲ってくれた」
若者に会ったと言うのである。
一度は、新宿から右回り電車で、「若いカップル」が、
「どうぞ・・・」と、スマートな譲り方に、叔父さんは
甚く感心。
「どちらの国から?」と、日本語で尋ねたらしい。
「中国です」と、そのカップル。
叔父さんの得意技が出る。
「シェーシェー」(多分、「有難う」?)と言い、
別れる時は、「ツァイツェン」(多分、「又ねー」、
「さようなら」)
と、他の乗客の反応など気にせず、大声で、「感謝の意」を
伝えたらしい。
そして、次の日、どうも、ベトナム人らしい(その会話に
耳をそばだてる悪癖の叔父さんの特技?)2人組の若者が、
赤ちゃんを抱いた若いお母さんに、「さっと」席を譲ったのである。
叔父さんの前に立った 「ベトナム人?」に、
「ベトナムの人?」と、日本語で尋ねたらしい。
キョトンとしたその2人の若者は、笑みを一杯浮かべて、
「そうです」と答えたらしい。
叔父さんは、大袈裟に、両手を合わせ、彼らを拝んだ、と言うから
やはり、僕の叔父さん、相当、「奇人?変人?」。
いや、叔父さんは正常で、そのような感性を失った
日本人こそ、「変人?」かも知れない。
(続)
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