★ 叔父さんの思考は、「宇宙とミクロのごっちゃ混ぜ」 !

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この「彼」が、日本の代表大学「唐代」を甘く見たのには、 高校1年から2年生に進級するタイミングで、偶然、校内で 流れた変な噂が決定打となったと、この「初老」の叔父さん 「彼」は白状した。 いやー、40年経っても、自己正当化の為なら、「超人的」 記憶力を保持するんだ、と「僕」は妙な感心 ! 「彼」の言葉によれば(あれー、こんな表現、新聞記者の 紋切り型じゃん?将来、記者原稿はコンピュータに取って 替わられる、と予言される根拠?)、 「2年前卒業したラグビー部の『X』は、代ゼミで、猛勉強して 1年浪人で『唐代』に合格した」と言う 噂である。 そろそろ、「代ゼミ」と具体名を書いたので、嫌味に「唐代」 などと書くのを止めます。 そうです、「東京大学」のことです。 でも、「彼」は思ったそうです。「学年350番のびりにまで 下がったあのラグビー部員が合格できるんなら、3年生になったら 猛勉強すんべ!」と、本気で信じたそうです。 近代に生きる「僕」(野球やマラソン、フィギヤースケートで オリンピック選手続出のこの町では、私立のスポーツ高校が ひしめくが、「僕」は、準進学高)としては、 「そんな無茶な! いくら40年前でも、そんな気持ちで東大に 入れるはずないじゃん?」と思うのだが・・・ 何となく、このような具体例が出てくると、「あれー、『なになに県』の 『なになに高校』じゃないの?」と推測の輪が縮まる危険性が出て来たかなー? 結論から言うと、最終ページでは、「恥を忍んで」具体名を明かす所存です。 (続)
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