第1章

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「嘘じゃありません。 高村くんは私の気持ちを大事にしてくれました。 これ以上一緒にいたら我慢する自信がないと別れることになって… インターネットに載ったのは別れた日の写真です。 どうしたら証明することができますか?」 「それが本当なら、高村は浅井のことを本当に大事にしていたんだな。 婦人科の病院に行けば証明書を書いてくれるだろうけど… 見られたくない場所を見てもらわないといけないけど、大丈夫か?。」 「それで高村くんの潔白を証明出来るなら行きます。嘘は言っていません。」 キッパリ言い切ると、ギャルたちの目が泳ぎ始めた。 「え、えっと…浅井さんがそこまで言うなら…」 「そ、そうだよね…。」 「いいえ、私の気持ちが収まりません。婦人科に行って証明書を書いてもらって提出したら、三人に謝って貰っていいですか?」 今ちゃんと決着をつけないと噂は消えない。高村くんの身の潔白は私が証明するんだ。 「そうだな、浅井がそこまでして証明書を持ってきたら、言ってたやつ全員に謝ってもらおうか? それだけのことを言われたんだもんな。」 佐々木先生が優しい目を向けてくれる。その顔は私を信頼してくれてる顔だ。
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