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午前中から泣き寝入りしていて、気がつけば日がくれて部屋のなかは真っ暗。
喉が乾いて階下に降りると、母が夕飯を作っていた。そういえばお昼を食べてないから弁当が鞄の中にある。
「あら夕貴、帰ってたの?」
玄関に靴があるのに娘がいることに気付かないなんて呆れた母だ。
「うん、学校で熱が出て早く帰ってたの。」
「え、ずっといたの?風邪が治りきってなかったのね。それにしても、どうしたのその目?腫れてるわよ。」
「俯せ寝してたからじゃない?」
「そう?腎臓でも悪いのかしら?」
「大丈夫だから…今日は夕飯いらない。弁当食べてないから、夕飯にする。」
「あらそう?
熱は?」
「寝てたら下がったみたい。」
「今日はお風呂はやめて、下着だけ替えて寝なさい。」
「うん。」
冷蔵庫から水を取りだしコップについで一気に飲み干した。
冷たくて美味しい。
呑気な母のお陰で色々詮索されないで済んで助かった。
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