第1章

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良かった、七海の怒りは収まってるみたいだ。気持ちが楽になった。 明日は七海に高村くんとのことを全て話そう。彼のことを思うとまだ胸がチクリと痛むけれど、彼はもう手の届かないところに行ってしまった。寂しいけど、別れて近くにいるよりスッキリ忘れられていいのかもしれない。 彼の回りには最新のファッションを身に付けた素敵な人がいっぱいいる。 私なんかより彼にふさわしい人がきっと現れる。 お似合いの人とスクープされたりするんだろう。その時は1ファンとして祝福できるのかな? そんなとき、私にも彼と呼べる人が側にいて、昔を懐かしく思い出せたらいい。 私の青春の1ページになるんだ。 七海とメールで話して気持ちの整理がついた気がした。 ベッドに入り穏やかな気持ちで眠りについた。
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