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次の日
風邪もすっかり良くなり、何時ものように学校に向かった。
昨日いっぱい泣いて、高村くんのことで苦しくなることも無かった。
彼は彼の世界で頑張るんだから、私は自分の世界を居心地よく過ごせるように頑張る。
昨日の学校での冷たい視線を思い出し、立ち向かっていく覚悟を新たにしながら歩を進めた。
学校に着くと回りの視線が気になったけど、悪いことをした訳じゃない。高村くんを好きになったことは後悔してないし、後ろめたいこともない。強くなるって高村くんと約束したから、堂々と廊下の真ん中を胸を張って歩いた。
昼休みに七海が私の席まで来てくれて、二人で窓辺に立ち、他の人に聞こえないように今までの経緯を話した。
「もっと早く話して欲しかったな。二人のこと応援したのに…。」
「ゴメン。七海に嫌われるんじゃないかって怖かった。」
「バカ!私たち友達じゃない。」
七海におでこを人差し指でツンとつつかれた。
「うん。」
七海の気持ちが嬉しくて目頭が熱くなってくる。
「ところで、高村くんとはどこまでいったの?エッチは?」
「し、してないよ。」
七海の直接的な言葉に動揺してつい声が大きくなった。
「シーっ、声が大きいよ夕貴!」
「あ、あ、ゴメン。」
真っ赤になりながら謝ると七海が笑った。
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