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「夕貴が他の人に聞かれてもいいならいいんだけどね。」
首を思い切り左右に振って回りを見渡すと、皆それぞれ談笑していてこちらを気にしてなくて胸を撫で下ろした。
「へー、高村くんって理性的なんだね。」
「うーん、私がまだそこまで成長できてなくて、待ってくれてた感じかな。」
「別れるなら一回くらいしとけばいいのに…。」
「別れる話が出たとき、離れたくなくてエッチしてもいいって言ったけど…無理しなくていいって…私を都合のいい女にしたくないからって…。」
「夕貴も彼も、真面目だね。」
「う…ん…。だからね、私はもう高村くんの1ファンなの。強くなるって約束したから、高村くんとのことがバレてみんなに色々言われても、前みたいに笑ってばかりいない。
透明人間にはならないよ。いいたいことはちゃんと言うから。」
「そうだよ、その意気だよ。夕貴は悪いことをした訳じゃないんだから…。なんだかんだ言う人がいたら、私にいいなよ。一緒に戦うから!」
七海の力強い言葉が頼もしかった。
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