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昼休み
図書室に行こうと渡り廊下を歩いていると三人の女子が目の前に立ちはだかった。
「浅井さん…だよね?」
真ん中の巻髪ロングの茶髪とスレンダーなボディー、スカートは短めでニーハイソックス。ツケマまでつけた今時のギャル代表みたいな女の子が話しかけてきた。この中のリーダー格みたいだ。
他の子も同じようなギャル風で一歩引いたところでこちらを睨むように見ている。
「そうだけど…?」
威圧的な態度に怯みそうになるけど、睨まれるようなことをした覚えはない。
高村くんのことを言われるだろうなと予想がつくから、尚更弱味を見せたくない。
平然を装い相手を見据えた。
「あんた図太いわね。あんたのせいで高村くんが転校させられちゃったんでしよ?あんたが転校すればいいじゃない?」
「事務所の方針みたいだから…。」
「あんたのことがバレたからでしょ?どうせ遊ばれてたんでしょ?」
「妊娠したんだってよ。よく平気でこの学校にいられるわよね。」
下がってた二人も援護射撃のように捲し立ててきた。
こんなデマに傷つかない。高村くんのことまで酷いことを言う人達に負けたくない。
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