第1章

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「そうか…まあいい、上野たちにも聞くから。 上野は病院に行ってるが、残りの二人を呼び出して事情を聞くから浅井も今から会議室に来てくれ。 怪我人が出てるし、うやむやには出来ないぞ。」 「…はい。」 怪我をさせたのは私が全面的に悪いけれど、その前に彼女たちの言葉の刃で心をグサグサと刺されていた。 何を言っても言い訳になりそうで、おまけに高村くんのことも絡んでいるから言いたくない。彼の名をさらしたくない。 佐々木先生と保健室を出て会議室に行った。 もうすぐ五時間目が始まるけれど、聞き取り優先のようだ。 佐々木先生と会議室で待っていると、高村くんがいたクラスの担任の秋山先生と先程の残りのギャル二人がやって来た。 ギャルたちは刺すような目で私を見てくる。仲間を傷付けたのだから憎まれても仕方がない。
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