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変わらぬきれいな顔が心配そうにこちらを見ていた。
何でいるの?
別れたのに…
転校しちゃうのに…
構わないでほしい
優しくされると悲しくなるのに…
「大丈夫?」
「う、うん。風邪がぶり返したみたい。」
「この前の駅でのことで何か言われたんだろ?
俺が変装しなかったから…。」
「高村くんのせいじゃないよ。全部自分がしてきたことだから…。」
「七海って子に過呼吸で気を失ったって聞いたよ。
中学の頃を思い出したんだろ?
苦しかったろ、大丈夫?」
「…。」
優しい言葉に胸がジーンとして言葉がでない。
「立場を悪くするようなことしてゴメン。」
「ううん、あの時来てくれて嬉しかったの。嫌われたと思って心も体も凍えそうだったから…。」
「嫌いになったんじゃないよ、今でも大好きだ。
限界だったんだ。
二人でいると、我慢できそうになかった。」
「高村くんが望むなら良かったのに。」
「夕貴の本心じゃないだろ?都合のいい女になっちゃダメだ。」
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