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「どうだ、浅井のいってることを信じられるか?」
秋本先生が今ギャルに問うとギャルたちは神妙に頷いた。
「それなら婦人科にいく必要はないな。」
「いいえ、噂が出回っています。この人たちが納得してくれても、他の生徒たちは私が妊娠して堕胎したことを信じています。」
「そうだな、じゃあどうだ全校生徒の前で話すか?」
「え…?」
ちょっと待って…今まで人前で主張するなんてしたことがない私が、そんなこと出来るわけがない。
「そうしないとまた同じことを繰り返すかもしれないぞ。それに妊娠堕胎について言われたことは浅井は被害者だが、上野が怪我をしたことは浅井にも落ち度がある。
脳内出血でもしてたら大変なことだ。
それを証明しても、怪我の状態が悪ければ行き過ぎた正当防衛として責任問題になる。」
思わぬ話の展開に動揺する私に、畳み掛けるように話す佐々木先生の言葉は納得できるものだけど…。
「はい…」
「それにしてもだ、浅井がどういう経緯で上野を押すことになったのかを話さないと、心象が悪い。ますますイロイロ言われるんじゃないか?
言いたいことを言って見るか?面と向かってが嫌なら昼の校内放送でもいいぞ。」
秋本先生までそんなことを言い出した。高村くんと私の身の潔白を証明したかったけど、だからって全校生徒の前で潔白の証明なんてまるで私が罰を受けてるみたいだ。
けれど、突き飛ばしたのはこちらに非がある。
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