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私が……ルディアシスの闇?
どういう事?
「……そういう事かよ」
状況が理解出来ない中、アトロディアだけが何かを理解したように舌打ちをする。
「……どういう事?」
アルフォンスさんに聞かれるけども……。
「さぁ……私にも…」
私は、何も答えられない。
そんな微妙な空気の中、大きな地響きと共に、アトロディア神の立つ地面が大きく陥没した。
どんどんと崩れて、こちらにまで被害が及びそうになったところで、アルフォンスさんに抱き抱えられ、後方へと避難する。
「な、何です!?」
驚きながら眼を凝らすと、プレートアーマーを身に付けたテオさんが、陥没した地面の中央に立っていた。
「テオさん!!」
「遅れて済まない」
「来ちゃったよ~」
……………あれ?
アレって………憑依されてない?
テオさん、お爺ちゃんに取り憑かれてない?
プレートアーマーを身に付けたテオさんの背中に、お爺ちゃんがおんぶ状態でくっ付いている……。
「あの……大丈夫ですか?…それ」
「………」
無表情のまま私を見たテオさんは、グッと親指を立てて見せた。
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