第2話

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遡ること1年前 ー入学式 「入学式とかめんどいなあ。さーぼろーっと」 千里・高校一年生 てか入学式って、ぶっちゃけメンバー変わらないのに行く意味あるう? 小等部から通っているのでこれで入学式はこれで3度目だ。 どっかサボれるとこないかなあ 初めて歩く高等部の敷地。 桜満開の並木道をゆっくりと歩く。 すると途中小道があり、何も考えずにその小道に進んだ。 「あれえ、こんなところに庭園なんてあったんだあ」 しばらく歩くと目の前には噴水を囲むようにして色とりどりの花が咲き誇る庭園があった。 ちょーどいーや、お昼寝でもして時間潰そ 噴水を通りそのままベンチへ向かった。 が近づくにつれ、ベンチに誰かが横たわっているのが見えてくる。 なんだぁ先約いたのねえ と諦め元来た道を戻ろうとするが、 こんな隠れた庭園で寝ている人物が気になり、顔だけでも確認しようと再びベンチに近づく。
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