恋愛図書館

20/23
418人が本棚に入れています
本棚に追加
/308ページ
だけど、ほんとは結歌の事を散々甘やかす つもりでいたのに。 "一緒に居られるだけで特別なので、節約します!"だなんて… 新婚旅行も、本来なら結婚式までも我慢しようとしてたよな。 だからその健気な気持ちに応えて、明日からのエネルギーに変えたいと思います。 桜菜をしっかり守りながら… ここからまた、新しい俺達を始めよう! 俺はここで、最高の美味しさと沢山の楽しさを生み出して。 料理を作るだけじゃなく… お客さんの笑顔はもちろん、 もっともっと結歌の笑顔を作りたい。 そんな笑顔あふれるを日々を誓って… 可愛いパティシエールさん、よろしくお願いします》 キミは笑顔を弾けさせて… 「なっが! でもそのぶん、思い入れを感じますっ… セクシーでカッコいいシェフさんっ? こちらこそよろしくです!」 って、頬っぺたにキスしてくれたっけ。 なんて。 思わずその本人に、チラリと視線を向けると… バチッ、と絡んで。 ん?って、軽い戸惑い顔が向けられる。 俺は、何でもないよの笑顔を返しながらも… そんな事ですら可愛いくて、幸せが胸にくる。 結局、女子高生は仕掛け絵本の方を買ってくれてたみたいだけど… また遊びに来てくれるそうだ。
/308ページ

最初のコメントを投稿しよう!