11月

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話題を引っ張ると、 それは結歌を余計楽しくさせたようで… 「~~っっ、もお! トイレ行きたいのに笑わせないでっ!」 意外なカミングアウト。 落ち着かない行動を納得したと同時、 俺まで楽しさがくすぐられる。 「あ、もしかして今ちょっと漏らしたとか?」 「漏らしてないってば! もおホントに笑わせないでっ! とにかくトイレ!行って来るから待ってて!」 笑いを堪えながら慌て去るキミが、とにかく可愛くて…! 他愛ない戯れ合いが楽しくて仕方ない。 それから程なくして、引越しも終わり。 同棲したかった俺の為に、1人暮しの家を引き払ってくれた結歌と… 新しい生活が始まった。 「料理人を前に申し訳ないんだけどっ… しかもほんとに料理苦手だし…」 テーブルにはキミの初の手料理、肉じゃが。 「料理人って、まだ見習いだよ。 それにあんな美味いスイーツ作れるんだから、自信持てよ」 と、期待たっぷりで箸を伸ばす。 「…どお?」 「…うん。 おいしい、よ。頑張ってる味がする」 「それ微妙ぉ~! だから苦手だって言ったじゃん!」
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