11月

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「…あ~、その気持ちは解るかも。 俺もそんな感じで料理に興味持ったかな」 脳裏には、俺の料理を幸せそうに食ってた親父の姿が浮かんでた。 「ほんとにっ!? なんか共通点すごい嬉しんだけど! しかも私もねっ?この道でトップを目指してて… って言っても一流パティシエールとかじゃないよ? 要はカフェ経営! 自分の店を持ちたいの!」 眩しいくらい、目を輝かせて語るキミに… 俺まで希望に包まれる。 「いいね、そーゆうの。 じゃあしっかり料理の腕も鍛えないとな?」 「それ… 遠回しに下手クソだって言ってるんですけど~」 「あ、ごめん、そうじゃなくて… えと…、スイーツだけの経営じゃ厳しいだろ?」 「フォローになってませーん。 しかも今の店はスイーツカフェでーす。 だから大丈夫なのです! ケーキとか焼き菓子のテイクアウトもする予定です! あ、今の店のパクリなのは、シーッ…」 人差し指を口に立てて、わざと楽しく切り替える。
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