11月

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「けど楽しさ見習いの結歌らしいし、いい夢だと思うよ」 「ありがと! これもお父さんのおかげだねっ」 「仲良さそうだね。 結歌って、天真爛漫に育っただろ?」 「…わかる? まぁハメ外し過ぎて怒られてたけどね! でもホント、すっごく仲良い家族なのっ。 道哉は!?どんな風に育った?」 「俺は… …普通だよ」 敢えてこの楽しい空気を崩す必要はないと思ったし… あまり思い出したくなかった。 キミと居るのは本当に楽しくて… キミもそうだったらいいなと思う。 だから、"すっごく仲良い家族"に嫉妬して、少し寂しく感じたり… それだけじゃなく。 「うん、うん…、…わかるっ! そうそう!それで同じ事やっちゃうんだよね! でもさっ、麻里ちゃんなら上手く切り抜けそう… …やっぱり!?」 キミの長電話も、少し寂しい。 「マリちゃんと仲良いな… 昨日も会ってなかったっけ?」 電話を終えたキミに、問いかける。 「えっ? あ~うん、それは…」 「あ、そっか。 幼なじみだし、仲良くて当然か」
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