11月

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巧の指名客も含めて出会った日のメンバーは、短大時代の友人らしい。 だけどマリちゃんだけは小・中も同じだったって、本人が言ってた。 「……うん。 それよりっ、長電話しちゃってごめんねっ? お詫びにぎゅーってしてあげるから、おいでっ!」 ニッコニコの笑顔で両手を広げるキミは、めちゃくちゃ可愛いけど… 子供扱いされてるようで。 「…バカ」 恥ずかしくて、それに照れ臭い。 「あ~!素直じゃないなぁ! じゃ勝手に抱きついちゃう!」 そう言って行動に移して来たと思ったら… 「わ、バカっ!やめろって…!」 いきなりな、くすぐり攻撃。 そのまま2人でくすぐり合って、バカ笑いを響かせた。 キミと出会うまで、こんなに笑った事があっただろうか… キミと一緒だと、全てが鮮やかで楽しくて。 自分でも信じられないくらいだ。 ずっと女を憎んで来て… バカ女に罪科を下す、なんて歪んでたクセに。 これほど女に、心を奪われるなんて。 …違う。 キミだから… 結歌だから、好きになったんだ。
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