はじまり。

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祖母が母親に言ったのかわかりませんが 母親と父親が一つの部屋で話し合いをしていました。 自分とは無関係と考えていた当時の僕は 兄と同時に二段ベッドで寝ました。 夜中の何時かは覚えていませんが、大きな音が廊下から聞こえてきました。 父親が祖母に手を上げたのです。 その光景を目にした時は震えが止まりませんでした。 震えながらも熟睡していた兄を叩き起こし 『お兄ちゃんどうにかしてよ、助けてよ』 と何回も同じ台詞を言ったのを覚えています。
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