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また僕達が幼かった頃。
「僕、将来はユノちゃんの下僕になる!」
「本当に!?嬉しい!私、頑張っちゃう!」
言葉通り、リンちゃんは嬉しそうな顔で僕を見る。
「絶対だよ、ユウ君。約束してね!」
「勿論さ!僕は将来、ユノちゃんの一番の下僕になるんだ!!」
少し照れ臭かったけど、僕はユノちゃんの手の甲に唇を当てた。
大人達の見よう見まねでやった、僕なりの約束の証だ。
「じゃあ私、誰よりも強くなってユウ君の誇れるご主人様になる!」
あの時に交わした約束。
あの時のユノちゃんが浮かべていた笑顔を今でも覚えている。
だけどもう、この約束は叶わない・・・。
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