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「えへへ~、ユウ君、もっとぉ~~!」 ユノちゃんは恍惚な顔をしておねだりしてくるので、僕は何度もユノちゃんの頭を撫でた。 ユノちゃんは可愛いなぁ。 「な、何をしているのですか!!」 僕達を見て、金髪の女性が慌てた様子で駆け寄って来た。 彼女が来た事で周囲は「またか」といった表情をしたのは気のせいではない。 「毎日毎日、いい加減にしなさい!!あなたはこの御方を誰だと思っているのですか!!」 「何よ、エメラルダ!私とユウ君の邪魔をしないで!!」 「ユウ君ユウ君と、我らが魔王様に向かって親し気に何て羨ま、し、失礼なことを! 後いつまで頭を撫でて貰っているのですか!!」 「私はユウ君の下僕なの!これぐらいは軽いスキンシップですー!」 「そ、それなら、わたくしだって魔王様の配下・・・、下僕ですわ!!」 「あ、やっ、何するのよエメラルダ! まだご褒美の最中っ!」 「そもそも勇者達を追い払っていたのはわたくしです!何であなたがご褒美を貰っているのですか!?」 「エメラルダは取り巻きの相手をしてただけじゃない! 私が勇者を倒したのよ!!」 「戦いの最中で勝手に割り込んおいて・・・!わたくし一人でも勇者達は倒せましたわ!!」 僕の前で言い争いを始めるユノちゃんとエメラルダの2人。 あ、魔法まで使い始めた。 No2とNo3の喧嘩に、周囲に居た配下達は「またか!」といった表情で避難を始める。 僕は玉座に座りながら、城を破壊されないように魔法壁を展開しておいた。 2人共、朝から元気が良い。 喧嘩から約30分。エメラルダは悔しそうに膝を着く。 「く、そ、そんなっ・・・!」 「ふ、ふふっ、と、当然の結果ねっ! 私はこの城のNo2。ユウ君の次に強いのよ?エ、エメラルダになんかに負けないわ!」 膝をプルプル震わせながら、ユノちゃんは一生懸命勝ち誇る。 必死に耐えているユノちゃんも可愛いなぁ。
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