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やがて・・・
蒙子までも、牧場から売られることになった。
「んもーーーーーーー!んもーーーーーーー!」
蒙子がトラックに揺られて連れられたとこは・・・
トサツ場。
・・・・・・
・・・・・・
じゅーーー!!
じゅーーー!!
じゅーーー!!
じゅーーー!!
ここは、とある居酒屋。
今、人間達は宴会の真っ最中だ。
焼かれた網の上では、黒毛和牛の牛肉がこんがりと焼かれていた。
この網の上には。
日陽丸のハラミ肉
蒙子の塩タン肉
一緒の網の上。
一緒にじゅーじゅーと焼かれて。
・・・蒙子ちゃん・・・
・・・日陽丸さん・・・
じゅーーー!!
じゅーーー!!く
じゅーーー!!
じゅーーー!!
・・・やっと、逢えたね・・・
・・・まさか、こんなとこでね・・・
じゅーーー!!
じゅーーー!!
じゅーーー!!
じゅーーー!!
・・・でも、ちょっと熱いなあ・・・
・・・しょうがないじゃん。お互い『焼き肉』になったんだし・・・
じゅーーー!!
じゅーーー!!
ひょいっ。
・・・じゃあ、俺は先に人間に食われるから。またね蒙子。今度は・・・
ぱくっ。
・・・あ、日陽丸さん。今度はわたしもいくわ・・・
じゅーーー!!
じゅーーー!!
・・・あれ?食べてくれないの誰も・・・
・・・焦げてるわよ!!わたし!!焦げてるわよ!!食べてよ!!墨になっちゃうわよ・・・!!
じゅーーー!!
じゅーーー!!
~子牛の約束~
~fin~
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