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コンコン
綾花 (えっ!?…お兄ちゃんがなんで私の部屋に!?…)
もちろん今家の中にいるのは私と兄だけだ
綾花 (…お兄ちゃんが私の部屋に来るなんて小学生以来だよ?……急にどうしたんだろお兄ちゃん…)
そう思っていると
コンコン
2度目のドアノック
綾花「………はい?」
亮太「……入ってもいいか?」
綾花「……えっ!?」
と周りをすぐ見ると少し散らかっていた
綾花「ちょ、ちょっと待って!」
そう言って慌てて部屋の中を片付けた
小学生以来部屋を見てない兄に汚い部屋と思われたくなかった
ただその思いですぐに片付けた…
扉を開け、
綾花「……ど、どうぞ…」
亮太「……ありがと」
兄は部屋に入り扉を閉めた
亮太「……えっと…とりあえずこれ!」
綾花「……えっ?……どうして?」
渡されたもの……それは……
お盆に乗ったカップとクッキーだった
カップの中には私が入れようとしていた紅茶が淹れてあった
亮太「受験も近いだろうし勉強に支障が出ると駄目だから、とりあえず…その…頑張れって意味で持ってきた…だけだ」
綾花「……私も集中できないから…今から淹れにいこうと思ってたところで……その…ありがとうございます!」
亮太「いや……ちょうど良かったならいいんだけど…」
綾花「……うん…」
綾花 (お兄ちゃんが私にこんなもの持ってきてくれるなんて……)
綾花「本当にどうしちゃったんだろう…」
亮太「……えっ?」
綾花「…えっ?………あっ…」
思っていることを口に出してしまった
綾花「あ…あの……その……き、気にしないで……くださぃ…」
亮太「…どうしちゃったって…何のこと?」
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