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綾花「えっと……その……」
何で口に出してたんだろうと後悔が始まった
綾花(……でもどうしてこんなことしてくれたのか気になるなぁ……でも頑張ってって言う意味で持ってきたんだよね?……でも…本当にそうなのかなぁ……それに…今言わなかったらまた気まずい雰囲気になる気がする……か…覚悟…決めないと)
綾花「えっと…ど…どうして今日はこんなに話してくれたり…紅茶とか持ってきてくれたの…かなって…思って…」
亮太「……あー…」
綾花 (……あれ?……何か聞くこと増えたような気が……)
亮太「……そうだなぁ……1番の理由は元気出してほしいってとこ…かな」
綾花「……えっ?」
亮太「何か毎日声聞いてるけど…親父やお袋には元気出してるけど俺には元気がずっとなかったからさ……だから親父達の前では元気なように見せてるのかなって。」
綾花「そんなに考えてくれてたんだ…」
綾花 (てっきり嫌われてるのかと思ってた…)
亮太「俺にはこんなことぐらいしか出来ないけど…いつでも俺は……」
綾花「ちょ、ちょっと待って!」
亮太「…えっ?」
綾花「私は元気だよ?……多分そう見えたのは…別の理由…だよ?」
亮太「……別の…理由?」
綾花「…うん。…私が中学に上がってからお兄ちゃんとはあまり話さなくなって…それで今では一言だけになってた……私は…てっきりお兄ちゃんに嫌われてるのかと思ってたから……それで…あまり自分からは何も…出来なくて…」
亮太「えっ!?……それは俺もそう思ってたんだけど…」
綾花「えっ!?……どうして!?」
亮太「親父達には元気にしてるけど俺の前では元気がない感じだったから…話したくもないのかなって思ってた…でも俺も男だから…はっきりさせたくて…それで親が日帰り旅行に行った今日がチャンスだと思って少し話してみたんだ」
綾花「それが…今日の朝食の…こと?」
亮太「ああ…朝食を一緒に出したのも話しかけたことも紅茶とクッキーを持ってきたのも全部…はっきりさせたくて俺がやったことなんだ」
綾花「……そうだったんだ…てっきり私嫌われてるのかと思っちゃった…」
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