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亮太「そんなことない!むしろ俺は……」
綾花「………??」
亮太「いや…何でもないんだ……気にしないでくれ」
綾花「う、うん…」
亮太「とにかく俺は昔のように仲良く戻りたくてどうしようか、ずっと考えてたってことだ」
綾花「……そっか……よかった…」
亮太「えっ?……何が?」
綾花「……私も…今日お兄ちゃんが話してくれたから…いつもと違うって思って…もしかしたらまた昔みたいに仲良くなれるようになれるかもって思って…キッカケを考えてたら勉強に集中できなくて……それで気分を変えようと思って紅茶を淹れにいこうと思ったら…お兄ちゃんが私の部屋に来たから…すごくびっくりした」
亮太「そうだったのか。まさか思ってたことが一緒だったなんてな」
綾花「…そうだね…本当によかった…」
と言って崩れ落ちる私
ずっと立ったまま話してて安心したのか足元から崩れ落ちてしまった
亮太「お、おい!大丈夫か?」
綾花「う、うん…安心したら急に足の力が抜けて…」
兄も同じ様に座り込み私のことを心配してくれた
私は足に力を入れて立ち上がり、兄も立ち上がった
綾花「もう…大丈夫…」
亮太「そうか…よかった……じゃあこれからもよろしくな」
綾花「うん…でも急に前みたいには戻れないよ?…ずっと話してなかった…から…うまく話せるかどうか…」
亮太「ああ…それは俺もだから気にしなくていい…とりあえず勉強の邪魔しちゃ悪いから俺はもう部屋を出るから」
綾花「あっ……うん…そうだね…」
兄は私の部屋の扉を開けて外へ出てこちらを見た
亮太「今日…俺は一日中家にいるから……その…何かあったら…言ってくれよな」
綾花「……わかった」
兄が扉を閉め始めたとき
綾花「あ……あの!」
亮太「……ん?」
綾花「……紅茶と…クッキー……ありがと…///」
亮太「どういたしまして」
そう笑顔で言って扉は閉まった
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