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純白
白さを夢見て泥の中で目覚めた
花びらは涙のかたちで
無くした言の葉 癒えない時の傷を
忘却が彼方へと攫う
冷たく重い苦しみに慣れたから
この空虚さに気付かずにいれたのに
ふと向けられる寂しげな眼差しが
熱い想い
眠る花に芽生えさせて行くの
貴方に慰めを
いつか灯す幻想は
愛を無くし生まれた
切ない花にも息衝く
恋に落ちた痛みが
色を付ける純白へ
刹那を越える想いで
永遠の夢を
見たいの
白さに焦がれる 清さだけで見えない
花びらは孤独のかたちで
無くした言の葉 探す事に疲れて
混沌の深みへと沈む
潰えた夢を越えて
滅びの影を連れて
天にかかる薄霧
追想の彼方へ
舞い散る天使の羽
鏡の池の水に
貴方の声が響く
光に目覚める
暗黒の時、果てしない彷徨いが
紡ぐ調べを純白に還すから
あの寂しさも抱きしめる花びらに
触れてくれた優しい指の熱
全て変える
貴方に安らぎを
いつか歌う幻想は
愛を無くし生まれた
切ない心を奪って
恋を知った歓び
色を付ける純白へ
想いを強く秘めたら
永遠の夢も
叶うよ
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