第1章

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「奏。奏起きなさい」 ─ハッ 奏「あ、…おじいちゃん…」 いつのまに寝てたんだろ……私。 「また、泣いたのか?」 奏「………ぅん」 「顔を洗ってやるべき事をしなさい」 奏「はぃ」 障子の閉まる音がして私は布団から出た。 朝日がさんさんと入る今は午前7時。 冬場は朝日が昇るのが遅くて私は嫌い……。 闇は……怖いから。
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