第2章 僕
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今朝はいつもと違う方向の電車に飛び乗って、いつもとは違う風景を見てみたくなった。 駅のトイレの中で、会社に電話を入れる。 母には悪いが、今日は急病で倒れたことになってもらった。 個室から出ると、並んでいるサラリーマン達の冷ややかな視線を浴びた。 どうやら外まで声が漏れていた様である。 さらば、社蓄の群れよ! 僕はひらひらと肩越しに手を振ると、スキップしながら、公衆トイレから逃げ出した。
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