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「約束するよ。何があっても僕は君を護る」
「そんなの無理よ。だって、トーマ君は弱いもん」
「そんなことないよ。
どんなことがあっても、シクロちゃんを護れるもん」
「ほんとに?嬉しい!ありがとう!約束だよ?」
「うん、約束だ!」
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あの日、僕らはそう約束した。
幼子の些細な強がりから始まった約束。
彼女の言うとおり、僕はお世辞にも強くはない。
逃げ足だけが取り柄のようなものだ。
でも、いつしか彼女に淡い恋心を抱くようになった僕は、その約束を胸に今を生きている。
そして、その日は来た。
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