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だいきside
「なんかあったら連絡して。こっちはなんとかしとくから」
ブレザーを羽織ったゆうとは、真剣な表情で言った。
「…ああ…」
「絶対見つけてやるから」
そう、ゆうとは学校に行った。俺はまた、あの学校に通えるのかな。またみんな、人殺しと冷めた目で俺を見るのだろうか。
「だいき」
「…はっ…」
父さんの声だ。父さんが近くにいるんだ。
「だいき」
「…くるなっ…」
慌ててベッドを飛び出して辺りを見回すが、その姿はどこにもなかった。でも、その声は途絶えない。
「やめろっ…」
スウェットで靴も履かずに家を飛び出し、彼の家のチャイムを鳴らした。
「…ゆうりっ…ゆうりっ…」
「…はい…」
「ゆうりっ…!開けて!だいき!」
そう伝えれば、カチャンと音がして鍵が開いたことが分かった。
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