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5歳のとき
お父さんが交通事故で死んじゃった。
「おとーさん
おとーさん どこぉ?」
お父さんが居なくなった。
毎日抱っこしてくれてたのに
いっつも頭を撫でてくれていたのに
悲しくて悲しくて
泣いて泣いて
外にも遊びに行かなくなって。
そしたらお隣の佑ちゃんが薄暗い部屋に入ってきて
私の前に座った。
「もう泣かないで?
僕がまりちゃんのパパになってあげる。
僕がずっと守ってあげるから」
そう言って小さな手で私の頭を撫でてくれた。
ずっとずっと撫でてくれた。
それから私と佑ちゃんはずっと一緒で。
小学校にも中学校にも一緒に通った。
私は高校から家をでて下宿して
県外の大学へ通うことになったけど
20年後。
まさか佑ちゃんがあの時の約束を覚えててくれたなんて
びっくりしたわ。
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