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―数週間前・魔界―
空は黒い雲が一面を覆い、時に雷が鳴り響く、嵐のような風が常に吹き荒れ、地上ではひび割れた地面に廃墟のような光景が続く…
そんな中を、一人の男が歩いていた
それは人とも、動物ともとれる形をしており、頭には角が生え、全身を真っ黒なマントで覆っている
男はとある廃墟に入る…そこには別の男がいた
???「まずい状況になった…パイモン。こんな事態は初めてだな」
パイモン「…他の二人は……?」
パイモンと呼ばれた同じくマントを覆い、角の先端から炎を出しているその男は、静かに答えた
???「すでに人間界に行った。おそらくもう契約者を見つけているだろう」
パイモン「そうか、俺も人間界へ行く。オリエンス…お前は事件の真相を調べてくれないか…?何か匂う、黒幕を探れ」
オリエンスと呼ばれた男は黄色い目を見開き、驚いた様子で
オリエンス「黒幕?誰かが『覇王』を襲ったと?」
パイモン「…まだわからんが、その可能性もあるという事だ…とにかく、一刻も早く『覇王』を連れ戻さなければ魔界は…いや、この魔界だけでなく、人間界も滅びる……『審判の日』だ」
パイモンは出口へ歩きながら淡々と話す
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