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梛音は自らの下肢をまじまじと眺めて、それを隠そうともせずに、にんまりと笑った。
「ふ~ん。我慢出来ないって言ったら、あんたの前でオナニープレイをさせられる訳?それはそれで楽しそうだけど。……まっ、今はやめとくよ」
他人対して斜に構えてしまうのが彼の特性なのだろう。真面目に話されると、途端に相手を茶化したくなるようだ。
今の梛音にとって、自らに課せられる痛みや苦しみは、唯一無二の救いだった。
望んで課した罰であるので、陵辱もクスリも決して彼の尊厳を失わせる事は出来ないのだった。
「別にクスリを使われたのは、初めてじゃない。今日みたいにケツに大量にぶち込まれたんじゃ、さすがの僕も気持ち良すぎて失神しちゃったけどね」
普通の高校生ではあり得ない経験なのだが、梛音にとっては大した事ではないらしい。あくまでもサラッとした口振りだ。
四ノ宮はなるべく感情を出さず、穏やかに聞き手側に徹する。
相手の言葉を遮らないのが、心理カウンセリングの鉄則だ。
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