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「そうそう、射精出来ない様に、アソコを紐で縛られた事もあったっけ。お尻だけでイカないと満足してくれなくってさぁ。しつこくて参っちゃう」
自分の理解の及ばない経験をした人物に対して、人は同情したり、自己の幸福を再確認したりするものだ。
梛音は目前の医師を注意深く観察する。
貴方は僕をどう料理してくれるの?
四ノ宮もまた梛音と云う人物を計りにかけていた。
サービス精神が旺盛なのか、はたまた、相手のペースに乗せられるのが嫌なのか。
どちらにしても、恐ろしく頭の回転が早い事は見て取れる。
「あっ悪い、悪い。なーんか楽しくて、すっかり脱線しちゃった。なんだっけ?あー僕のナニの事ね、うん大丈夫だよ」
相変わらずの、大人を食った様な言い回しである。まぁ、そうで無ければ、ゲイ街を渡り歩く事など出来ぬのかもしれないが。
さて、第2ラウンドを始めますかね。
四ノ宮は改めて、自分に気合いを入れなおす。あくまでも、さり気なくだ。
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