四ノ宮と梛音の関係性

5/33
前へ
/74ページ
次へ
「済みません。少し痛むかもしれませんが、我慢して下さいね。洗浄します」 少年の耳元でそう囁き、四ノ宮は肛門洗浄の器具を患部にあて、そこにお湯を送りこんでは出して綺麗にしてゆく。 「んふっ……ん、はぁ、あっ、つい」 無残に腫れて赤くなった窄みからは、赤い血液と白濁した液体が入り混じって吐き出されてゆく。錠剤状の物は見当たらない。 催淫材は液体やジェル状のものを使ったか、または既に全て梛音の粘膜に吸収されてしまったかのどちらかだろう。患者の様子から、恐らく後者だと四ノ宮は判断した。 それでなくとも多感な年頃である。 薬によって無理やり高められた興奮が、四ノ宮の手に反応しただろう。 少年の下半身の昂りはどくどくと波打ち、その存在感をはっきりと示し始めた。 「はぁ…はっ、あ…ふぅ…ン」 少年の自尊心のため、四ノ宮はそのいきりには敢えて見て見ぬふりをした。 身体の汚れを全て落とし、四ノ宮は梛音を診療ベッドに寝かせる。 そして、裂傷の一つ一つに化膿止めの軟膏を塗り始めた。 最後に裂けてしまった肛門に指を差し入れたところで、四ノ宮は梛音に腕をつかまれた。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加