第8章  流れの行方(続き)

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実は、このぼんやりの原因は、 昨夜、ぐちゃぐちゃに混乱した自分の頭の中。 しかも原因は、二人の男。 その始まりは、隣のデザイナーに届け物をして いきなり現れたクマゴロウに動転したと同時に、なぜかひどく痛んだ胸。 しかし、その痛みの原因を見付け理解する間もなく、 駆け戻るようにアパートの部屋に着くと ほぼ同時に、不意にバッグの中で携帯が軽快に鳴りだした。 こんな時間に、誰? ちょっと八つ当たり半分で、迷惑そうに眉根が寄る。 しかし取り出したスマートフォンの画面を目に、那々は少なからず驚いた。 えっ? 何? どういう事?
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