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ちょ、ちょっと? どうしたっていうの?!
だが、胸の内の言葉は声にならない。そして、
「ねぇ、木曜までのいつでもいいから、会えないかな?
っていうか、どうしても会いたいんだ」
えええっ?! どうしたの?
いったい、何がどうなってんのぉ!!
しかしやっぱり、彼女の心の叫びは声にはならず、
ただ短く「うん」と頷き返す。
そして通話の切られた後、もう彼女の頭の中は空白になるほど混乱していた。
ところが、もちろんそんな彼女の事情など知らぬ立花までが
意外な事を言ってきた。
土曜の夜って、デート?
だが今の那々の状況からは、当然答えはこうなる。
「いえ、別に……」
「じゃあ、もし良かったら一緒に月見をしない?」
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