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珍しく熱心に誘われた上に、
週末の予定などなく、那々のアパートからは月も見えない。
そしてやっぱり、なんとなくあの撮影の日以来、
あのデザイナーが、彼女の中で妙な引っ掛かり方をし続けている。
だから、
「あの、私も、お邪魔していいのでしょうか」
おずおずと答えらしきものを口にした那々の目の前で、
人の好い上司は大きな笑顔になった。
「お邪魔なんて、とんでもない。アイツら、絶対に喜ぶよ」
えっ? アイツらって、朝比奈さんもってこと……?
しかし、これは尋ねる間もなく、立花のデスクの電話が鳴りだした。
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