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「どうした?」
「…分かってるでしょう?」
絞り出すようにか細い声で恥ずかしそうに言うけれど、どうして欲しいのかちゃんと言わないのでお預けは継続だ。
「さぁ?お前はどうして欲しいんだよ」
意地悪く言うと、シェリルが少し俯いて言葉に詰まる。
ちょっとやり過ぎたか?と思いながらも待っていると、上体を起こして顔を寄せた。
「……アルトの、ちょうだい」
耳元で本当に小さい声で恥ずかしそうにおねだりしてきて、その台詞と声だけでイキそうだ。
こっちとしては、さっきまで散々刺激した所をまた触ってと言わせれば上出来だと思っていたのに、まさか欲しいと言ってくるなんて。
挿入前に暴発しないよう、気持ちを落ち着かせるのに深呼吸した。
「欲しいんだ」
顔を見せたくないのだろう、俺の肩に顎を乗せたままですぐ横にシェリルの頭があるので、俺も耳元で囁くと小さくコクンと頷いた。
その仕草が愛しくて、恥ずかしがってる顔を見ようとしたら両手で隠そうとするので、それを無理矢理封じ込めた。
「見ないでよ」
横に顔を背け、照れて赤くなっているのが嬉しくて、頬に口づけをしたらこちらを向いたので唇を重ねる。
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