第1章

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「…嫌か?」  恐る恐る尋ねると、シェリルの方が困ったような顔で返してきた。 「嫌ってわけじゃないけど…何だかいつもと違う感じだから」  嫌じゃないの一言に安堵と嬉しさからシェリルの額にキスを送り、気が変わらないうちにとそのまま寝室へと移動した。  そしてベッドにゆっくり下ろして組敷くと初めてでもないのに緊張しているのか、こちらを見上げながら喉を鳴らして唾を呑み込むのが見えた。  そういう表情や行動が、男の支配欲を刺激するって分かってないんだろうなと思うと、こちらも興奮してつい舌舐めずりして口角が上がる。  シェリルの頬に唇を落としそのまま首筋へと移動して行くと、まだ気持ちの整理が付かないのか、嫌だと言いながら肩を押し返そうとするので手首を捕まえて押さえ込むも、雰囲気で流されたりしないところがやはりシェリルと言ったところか、ストップと騒ぐので気分が削がれて話を聞くことに。
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