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……ま、そうだろうな。
精々頑張れよ、荻窪。
俺が本気で惚れた女を不幸にしたら許さないからな。
~♪
おっと、電話だ。
『あ、純也さん!叔父さまが今夜一緒に食事しようって言ってるんだけど。大丈夫?』
「ああ、勿論大丈夫だよ。副社長に俺から電話しておくよ」
『わかったわ。たまには2人きりで食事したいのに叔父さまがいつも一緒なんだもの』
「そう言うな。副社長には再就職先まで紹介してもらったし、麗香とのことも……感謝してるんだ。そのうち2人きりで出掛けよう」
『うん、約束よ!ねぇ純也さん私のこと、好き?』
「あぁ好きだよ。愛してる、麗香」
『じゃあ、私のどこを愛してる?』
"家柄"なんて言えるわけないよな。
「お前の全てを愛してるよ、麗香」
俺の人生は安泰も同然だ。
これが俺が選んだ幸せだよ。
荻窪、お前は俺のようにはなるんじゃないぞ。
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