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メッセージを開くと
「うん」とだけ返信を返す。
するとすぐに
「教室で待ってるね」と
メッセージが届く。
先ほどここに着いたばかりで、少し面倒くさいな、などと考えながら立ち上がる。
「用事できたから俺帰るね」
すると、ソウの胸に顔を埋めていたシュウナは顔を上げ「どこに行くの?」と俺に尋ねる。
「お友達のところだよ」
「ふ~ん…」
興味のなさそうに返事をしたシュウナは、ばいばい と別れの言葉を口にし手をふらふらと振る。
「シュウナ冷たいな~~、俺がいなくなって寂しくないの?」
部室の扉を開きながら問いかけると、シュウナはまたソウの胸に顔をうずめる。
「ちょっと、だけ……」
シュウナの返答を聞くと、俺は 「ちょっとだけか~~」とわざと不満気に声をもらし その場を後にする。
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