イチ:サカクラ マツリ

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メッセージを開くと 「うん」とだけ返信を返す。 するとすぐに 「教室で待ってるね」と メッセージが届く。 先ほどここに着いたばかりで、少し面倒くさいな、などと考えながら立ち上がる。 「用事できたから俺帰るね」 すると、ソウの胸に顔を埋めていたシュウナは顔を上げ「どこに行くの?」と俺に尋ねる。 「お友達のところだよ」 「ふ~ん…」 興味のなさそうに返事をしたシュウナは、ばいばい と別れの言葉を口にし手をふらふらと振る。 「シュウナ冷たいな~~、俺がいなくなって寂しくないの?」 部室の扉を開きながら問いかけると、シュウナはまたソウの胸に顔をうずめる。 「ちょっと、だけ……」 シュウナの返答を聞くと、俺は 「ちょっとだけか~~」とわざと不満気に声をもらし その場を後にする。
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